子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)

令和6年4月2日更新

子宮頸がんは現在日本で毎年1万人の若い女性が罹患し、約3000人が死亡しています。
多くの若いお母さんが子供たちを残して亡くなっています。

子宮頸がんはヒトパピローマウィルス(HPV)の感染が原因とされています。
HPVの感染はワクチン接種によりかなり防ぐことができます。
ただし、既に感染している場合は効果がありません。


金川耳鼻科皮膚科では
ガーダシル、シルガード9のワクチン接種を行っています。
HPVは全部で200種類あるといわれていますが、
ガーダシルはHPV6型、11型、16型、18型に効果があります。
シルガード9はHPV6,11,16,18,31,33、45,52,58型に効果があります。

ガーダシルは初回接種、2ヵ月後、6ヵ月後の3回接種です。
シルガード9も初回接種、2ヵ月後、6ヵ月後の3回接種です.
(2回目は1回目から2ヶ月以上間をおいて、
3回目は1回目から6ヶ月以上、2回目から3ヶ月以上
(

小学6年生から15歳の誕生日の前日までに接種を開始した者は
1回目から6ヶ月以上あけて2回目を打つ2回接種が可能です。

シルガード9は子宮頸がんだけでなく、肛門がん、尖圭コンジローマ、中咽頭がん等にも効果があるとされていて、
外国では男子にも接種が勧められています。
男子は自分の肛門がん、尖形コンジローマ、中咽頭がん等を防ぐだけでなく
将来の奥様の子宮頸がんも防ぐ意味もあります。

今までにガーダシルの1回目、2回目を打った方は同じワクチンで接種を完了するのが原則です。
しかし、希望される方は代わりにシルガード9の接種が可能です。
ただし、交互接種はエビデンスが十分でないので推奨はされません。
ご希望の方は同意書の提出が必要です。

接種は前もって電話でお申し込みください。0797−89−7035


子宮頸がんワクチンは副作用の疑いを一部マスコミが騒ぎ立てたために
接種率が大幅に低下しました。
しかし、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会の専門家は、
副作用とされる患者さんの多くはワクチン自体との因果関係は乏しく、
機能性(精神性)身体症状であると判断しています。

WHO(世界保健機関)は2013年7月5日の公式声明の中で、
「日本から報告されている慢性疼痛の症例に関して、
世界各国で2億回も接種されている子宮頸がんワクチンは
、他国からは同様の徴候が認められていないことから、
現時点ではHPVワクチンを疑わしいとする理由はほとんどない。」とコメントしています。
CDC(米国疾病予防センター)、FIGO(国際産婦人科連合)も接種を推奨しています。
日本産婦人科学会はこのワクチンは命を救うワクチンであると言っています。
http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4 
真の副反応の発生率は将来の子宮頸がんの発生率よりはるかに少なく、
有効性とリスクをご理解の上で接種してください。

子宮頸がんワクチンが接種されている国では子宮頸がんが減少しています。
子宮頸がんは日本だけが増加している特殊ながんになりつつあります。
科学的なデータを信頼してください。
私は自分の孫が接種適齢期になれば接種します。


小6から高1相当年齢の宝塚市民(女子)については
無料です
参照:宝塚市のHP


キャッチアップ接種
平成9年(1997年)4月2日から平成19年(2007年)4月1日生まれの女性は、
令和7年3月31日まで公費で接種できます。
参照:宝塚市のHP


シルガード9の自費接種を行っています。
公費の補助が受けられない年齢の方、または男性の方に自費で接種します。

1回28,000円で、3回接種を行います。(令和6年4月1日から)
9歳以上の男女に接種します。

電話でご相談ください。
 
ワクチン接種ができない方は 
 (1) 明らかに発熱している方
(2) 重篤な急性疾患にかかっている方
(3) 本剤の成分によって過敏症(重いアレルギー反応)を起こしたことがある方
(4)妊婦あるいは妊娠している可能性がある方及び授乳中の方。
(5) その他、かかりつけの医師に予防接種を受けない方がよいと言われた方。