花粉症の治療 

 花粉症の対策はまず花粉を避けることです!

2月から4月初めまでスギ花粉、3月末から5月初めまでヒノキ、5月から6月がカモガヤ、8月から9月がブタクサ、
9月から10月はヨモギ、新顔のヤシャブシは3月から4月です。近畿地方ではこんなものでしょうか。

晴れた風の強い日は外を出歩かない(ゴルフダメ!山歩きダメ!テニスダメ!)。窓を開けない。
布団を外に干さない
(花粉をたっぷりつけた布団では鼻がつまって夜寝れませんよ)。洗濯物を外に干さない。

室内はこまめに掃除機をかける外出時のマスクは効果があります。酒は症状が悪化します。

 

 学校の先生にお願いです。3月、4月で、「今日はいい天気だから窓を開けよう」なんて安易に言わないで下さいね。
最近は小・中学生でも花粉症の患者がいるんです。自分の価値観を安易に他人へ押しつけないようにして下さい。

 

 さて、治療の第一歩は内服薬(抗アレルギー剤)による治療です。花粉シーズンの2,3週間前から予防薬を飲むとかなり本番の症状を抑えます。

 アレルギーの飲み薬は弱い物から、強い物まで色々あります。強い薬は眠気が出る場合があります。
自分の症状や体質にあった薬を耳鼻科で処方してもらいましょう。点鼻薬は内服薬を補佐するように使用します。


 最近一部の医療機関で花粉症に対してステロイドの筋肉注射を安易にするところがあって困っています。
確かにステロイドの筋肉注射で1ヶ月間は花粉症の症状を抑える事ができますが、ステロイドはご存じのように副作用が多い
薬ですので、使用には注意が必要です。
抗アレルギー剤が眠くて使えない方、運転や危険な作業についている方、全身状態に問題がない方では、副作用を
十分説明した上で当院でも鼻内にステロイド注射を行います。

 腫れた鼻の粘膜の表面を
CO2レーザーで焼く治療法があります。1、2年は鼻づまりがましになります。
これを行うと、1週間ぐらいは鼻の粘膜が腫れて苦しくなる場合がありますのでご注意ください。
当院の経験では術後の出血はまれです。
CO2レーザー治療は保険適応ですので、3割負担の方なら両側で8,730円の自己負担です。
(そのほかに初診料、再診料、薬剤費などが必要です。)
       

                             平成24年6月26日更新