急性中耳炎の治療

 

(1)急性中耳炎の治療としては、お薬(抗生物質等)の内服をおこないます。お薬を飲むと下痢をしたり、皮疹がでることがあります。そんな時にはお薬を飲むのをやめて、すぐに医師に相談してください。鼓膜の奥に膿がたまっている時にはメスで鼓膜を切って膿をだします。鼓膜は再生力が強く、メスで切ったあとは3〜5日位できれいにふさがり、後で聞こえが悪くなるようなことはありません。また、鼓膜切開がくせになるといった事もありません。逆に、切らずにいて中の膿が自然に鼓膜を破って出てきた時は、鼓膜の穴はなかなかふさがらず難聴が残ることがあります。中耳炎の治療は耳だけでなく、鼻、のどの治療も大切ですので耳鼻科に通院して下さい。

 

(2)中耳炎の治療中は長風呂や過激な運動は避けて、お薬をきっちり飲ませてください。治療の途中で少し調子が良いからといって素人判断で勝手に治療をやめると、難聴が残ったり、滲出性中耳炎や慢性中耳炎になる場合がありますので、もうよいと言われるまで医師の指示を守ってください。また、一度良くなってもしばらくの間は風邪をひくと再発しますので、風邪をひいたと思ったらすぐに耳鼻科を受診してください。

 

         金川耳鼻科皮膚科  金川清人