(1)急性中耳炎は鼓膜の奥(中耳)の病気で、風邪をひいて鼻の奥(上咽頭)におこった炎症が耳管という鼻の奥と鼓膜の奥をむすんでいる管を通って中耳に広がったものです。ですから鼻炎があって鼻汁が多いと中耳炎は治りにくくなります。鼻炎がある時に強く鼻をかむは、菌が耳に送り込まれるので良くありません。鼻をかむ時は、片一方ずつ、静かにかんでください。プールや風呂で耳に水が入っても、鼓膜に穴があいていなければ中耳炎の原因にはなりませんが、風邪ひきの時は無理をしないようにして下さい。
(2)急性中耳炎にかかると、耳が痛み、熱がでて、聞こえが悪くなります。炎症がひどくなると、膿が鼓膜を破って外へでてきます(耳漏)。乳児の場合は風邪の熱がなかなか下がらない、機嫌が悪い、食欲がない、夜泣きがひどい、よく耳をさわる、頭を振る等の症状が有る場合は急性中耳炎を起こしている可能性があります。